2月15日から19日にかけて長女を連れてマルシェ出店に行ってきました。まずはじめに着いたところが座・高円寺 寄席やお芝居などが見られる劇場で、毎月座の市としてマルシェを開催しています。東日本大震災の復興を目的としてはじめられ、今回で101回目を数えるというロングランで、東北ゆかりの出店者さんや東北食べる通信の生産者や読者との関わりも強いのマルシェです。
今回は、たそがれ野育園に横浜から通って米作りをしている保田さんにご紹介をいただき、初めて出店させていただきました。
隣のブースには東北食べる通信読者でつくるメンバー。毎月、有志で集まることが定例となり、三陸の海産物を売っているのだそう。そうそう、そういえばつい先日、このメンバーと上桧木内の紙風船上げでお会いしたんですよね。めちゃくちゃフットワーク軽く熱い想いの詰まったメンバー。
出店の準備を大体終えた頃、主催者の笹部さんの声がけで朝礼と本日のおすすめ商品、どこから来たのかなど顔合わせの時間がありました。
はじめて出店する僕にとってはとてもありがたく、またどんなところから来て何をしているのかを一目で把握できる有意義な時間でした。これは今後マルシェの企画などに関わる際には採用していきたいポイントですね。
さて、保田さんに続いてついこの間まで国際教養大学に在学して田んぼにもしょっちゅう手伝いに来てくれていた咲季ちゃんも登場。長距離移動の疲れでもやもやしているひなたの相手をしてくれながら売り子まで務めてくれました。
今回の販売物は野菜類もない季節のため特別に雪の下から掘ってもらったt-farm の沼山ダイコン以外は、加工品がメイン。できたばかりの沼山ダイコンいぶりがっこや、搗きたてのたそがれ杵つき餅、2種の味噌に米粉やきな粉などなど。普段は秋田県内での販売出店がほとんどで、いつもなら仲間や知人が駆けつけてくれて、僕らもほっと和んだ空気で店先で過ごせるのですが、なんといってもアウェイ。僕らの事など知っている人は一人としておらず、まして農薬・化学肥料不使用というある種異種格闘技戦。一本2,500円をつけたいぶりがっこもかなり寒々しい感じで並んでいました。
少しずつ時間はながれ、試食の餅やがっこ、味噌などで会話をすすめていくと山梨から来たというパン屋さんがen-cafeの石原家を知っていることとか、ちらりほらりと関東在住の友人たちがかけつけてくれるじゃないですか。マルシェが終わる頃になると、となりでカンブリア宮殿フェアとなった食べ通ブースの面々までががっこや餅の販売を手伝ってくれていて、なんともあったかい気持ちになったマルシェでした。売り上げも上々で、まったく無農薬とか関心を待たない層にでも手にとっていただけるチャンスはあるんだなと手応えのあった日でした。
対面販売は僕らにとっては貴重な時間で、どんな人がこういう食材づくりに関心を持ち食べてくれているのかと勉強になります。ただ、持ち帰ってその味がどうだったかとか、どうやって食べたとかそこから先のコミュニケーションはまた別の形で補っていく必要があるかもなと思うところもあり..。その点、秋田の中での内需は実にコミュニケーションが密で濃く、普段から顔を合わせているメンバーでの食の流通ってある意味凄いことだなと感じました。
へろへろになりながらも野菜売りを頑張ったひなたを急いで車に乗せ次なる目的地・横須賀へ。<続く>