たそがれ野育園2019スタート!

つい先日、今季のたそがれ野育園に馳せる想いを綴ったところですが、さっそく今季の活動開始となりました。冬は煮え切らない想いを咀嚼し、腹に落とすとても重要な時間だと思います。ふつふつぐつぐつした想いが、春分の光とともに沸点に到達し、春の芽吹きとともに放出される。毎年思いますが、春は新しいことを始めるにあたりワクワクした気持ちを醸し出してくれるし、その前段として冬はあり、はっきりとしない自分の気持ちをはっきりとしないままグレーでいさせてくれる。日本で一番四季がくっきりしていると言われる秋田の良いところだと僕は思っています。

小雪のちらつくなかでの田畑の見学

腹が決まってしまえばあとは想いが体を突き動かすのだと思います。こうと決めたたそがれ野育園の今季から新展開。みなさん、ワクワクを携えて来てくれましたが、多分、一番ワクワクしているのは何を隠そうこの園主じゃないかと思います。それは、これまで悶々と一人で(ときにはこどもらを道連れに)向かっていた畑仕事に多くの人が関わってくれ、例えば草取りのときは、先の見えないくらい草取りではなく、何十人もの人が横並びで人海戦術であっという間に畑を綺麗にしてしまう。これまでに見たことのない有り様の作物が輝く景色が目に浮かびます。まぁ、多分それはかなり期待を込めた妄想に違いないとは思いますが、わくわく心に満ちた人たちが集まることで、これまでの専業農業というくびきから解放されるだろうと思うといやでもにやけてきてしまいます。

初日の今日は、田んぼに植える稲の種。これを種籾(もみ)と呼びますが、冬季休眠から目をさまし、芽を出す段階までを手助けする工程を学び、午後には、種馬鈴薯の芽かきをしました。

種馬鈴薯の芽かき

こどもたちや大人たちも一緒に馬鈴薯の芽を欠く姿を見て、あ、今年は間違いなく僕らの農の転換点になるだろうなと確信しました。いままで自分たちが背負ってきたことをすべて解放し、みなでシェアできるような畑づくりをこれから考えていきたいと思います。