いろいろなご縁がつながって、今回、たそがれにjunnosとサブリナが唄いにきてくれることになりました。
田んぼは、頭を垂れた稲穂がまだがまだかと刈り取りを待っているような状況で、いよいよ今シーズンの畑しごとも終盤戦を迎える頃となっています。
今回は、いつもみんなが集まった時に使用している「縁側」を舞台に見立て、ライブ会場にしたらどうかと考えてきました。
この庭は、僕が生まれた時からあるのですが、最近、93歳になるばあちゃんに聞いたら、ばあちゃんがこの家に嫁いできた時に、父親(僕にとって曽祖父)が作ってくれたものだという。そういう思い入れもあってか、いつもばあちゃんが庭で草むしりをしている姿が目に焼き付いています。
今回は、キッチンファームの野菜もまだたくさんあるし、春からみんなで育てたじゃがいもも乾いたことだし、収穫からキッチンワークまでの流れを組み立てて、自分たちでできる調理なんかもして、いつものぬかくど方式のご飯セッションができたらなと考えました。
美味しいご飯と贅沢な音楽とお酒。やるからにはしっかり楽しみたい!
結果的に学生がたくさん参加してくれたりして、想定していなかった沼山大根の間引き菜の”おこもち”(*富山のほうで食されるという間引き大根の塩漬け)までできたり、大量のフライドポテトを揚げるのは至難の技だとわかったりしました。
晩生の枝豆も良い感じに膨らんできたので、ぬかくどで茹でて、極小黒大豆のご飯も炊いて、あとは、今回協力を申し出てくれたMAMANIさんに、お料理をお願いしました。
それぞれの持ち場をそれぞれに創り、こどもたちは庭を駆け回ったり、
少し日が傾きかけた頃、SabrinaとTakumaのボサノヴァ演奏がはじまりました。
お日柄の良い昼下がりにぴったりのゆったりしたTakumaさんのギターと、Sabrinaの透き通った歌声に子どもたちの笑い声が映えて、それはとても心地よい時間が流れていました。
少しずつ日も傾いてきて、かけつけてくれた真農楽園の高橋徹さんが、自ら育てたリンゴを その場で生絞りジュースにしてくれるというサプライズがあって、いよいよjunnosの登場。
黄昏どきから始まったjunnosのライブも徐々に日が暮れるとともに熱量もあがってきて、照明を取り付けておいたイチイの木と良い感じのセッションになってきました。
そこまではセーブしていた子どもたちのボーダーラインも切れ、ついに子どもたちが一斉にイチイの木に登り始めました。
最高潮に盛り上がってきたライブの最後に現れたまるで生命の樹を思わせるような空間。junnosのギター&唄とこどもたちの笑い声に庭の虫たちも合唱に参加しているようでした。
忘れてしまっていた何かを取り戻すかのような、凄い時間でした。
今回の企画に関わってくださったみなさまに改めて感謝申し上げます。
・junnos
・Sabrina,Takuma,Maruko
・たそがれ野育園メンバーの皆様
・大学生のみなさん(まさみつ、めがね、レオくん、荻野くん)
・MAMANIさん
・真農楽園 高橋徹さんと沙弥花さん
・山形からjunnosをつないでくれたまっきん
・サブリナをつないでくれたOrganic & Raw 種と実の舘岡春香さん
・遠くから果物を野菜を送ってくれた知念ちゃん&春野さん、風の丘、康さんファミリー
・ほかここに記載しきれないたくさんの協力をくださった皆様
たそがれ野育園もいよいよ稲刈りを迎えることになりますが、
ますます、皆様一人ひとりがおだやかに、豊かに、優しく、嬉しく生きられるようなそんな場や時間となれるよう、田畑仕事に努めてゆきたいと思っておりますので、そんな僕らと田畑を引き続き宜しくお願い申し上げます。