沼山大根の栽培といぶりがっこ

この稲刈りのあいだの畑しごとのこと。

キッチンファームにて、夏野菜のトマトやナス、オクラや空芯菜などの収穫に続きジャガイモを収穫しました。ジャガイモはみんなに15〜20kgぐらい分配できたほか、来季の種芋分に150kgほど保存しました。

これが8月4日のことで、一年で一番暑い季節。炎天下での芋掘りに身体中を汗まみれにして畑がすっきり。2,3日置いて乾いた残渣を燃やしたあとに天地返しをしてリセット。今度は大根用の畑を作ります。

キッチンファームのじゃがいも収穫の様子
じゃがいもの収穫
じゃがいも収穫後の畑

少し広めに作った畝に、沼山大根の播種をしました。(8月18日)
高温期ということもあり、3,4日ほどで発芽が揃いました。

沼山大根の播種
沼山大根播種
出芽
発芽揃い

その後、3度ほど除草を兼ねた土寄せを施し、手除草も1回やって、2ヶ月後 大根はこうなりました。

1ヶ月経過
播種後2ヶ月の沼山大根
沼山大根
美しい青首

全国的に見ても極めて稀だと言われている青首の地大根「沼山大根」が姿を現しました。

沼山大根は、T-farmの田口康平君と河辺式田の遠山桂太郎さんはじめ、「種子交換会」のメンバーとともに復活を試みている在来種の大根。かつては横手市沼山地区で栽培、採種されていた貴重種です。

今後は、たそがれではキッチンファームでの栽培やいぶりがっこづくりを通じて食べ方なども考えながら、育てていきたいと思っている種です。

今年は採種量が少なく、大半の種をT-farmから提供していただきました。康平君ありがとうございます!来年はしっかり自分でも採種していくつもりです。

それで収穫を目前にして、キッチンファームの男手たちの力を借りて、燻し小屋づくりをすることに。約3日ほどかけて、持ち寄った資材で建屋は0円でできました。中の大根用の棚はコンクリート補強用のワイヤーメッシュを使用することにして1枚478円、7枚使用で総工費3,000円ほどでできました。1坪の立坪で大根の収容量は600本。1年1度の燻蒸には充分すぎです。

コンクリート補強用のワイヤーメッシュを利用した棚

一緒に植えた黒葉美濃早稲大根はずっと早く収穫できたので、食べきれずに干して沢庵にしてみることに。ばあちゃんに登場してもらって、沢庵づくりもしてみることになりました。

続く…