大根ワーク以外にも夏から継続しているキッチンファームでの畑仕事はもりだくさんです。たそがれ野育園 キッチンファームでは、収穫も一つのワークとして、参加者のみなさんが必要な分だけ野菜を各自収穫してもらいます。
収穫はひとつの大きな喜びであり、畑の上ではこれもまた次なるステージへとつながるひとつの重要なプロセス。土の状態、植物の状態を管理する上で大切なワークとなります。
例えば固定種の大根はF1種とは違い、一斉に足並みをそろえて同じ形の大根が育つということはありません。そこで、大きくなった大根から順次引き抜き食用とします。その前には間引きというプロセスもあり、これも重要な管理工程であり、小さな間引き大根も捨てるにはもったいなく食用として利用することを考えます。このように”野菜を買うだけでは見えてこない”畑の上での出来事を作物の一年、畑の一年を通じて体験し収穫してもらうのがキッチンファームの目指すところ。50種類を超える全ての作物を紹介できませんが、主要なものを紹介します。
ねぎや大根、蕪は貴重な越冬野菜となりますので、雪が降る前に収穫を済ませて、それぞれ越冬の準備に取り掛かります。このときはまだ完全な収穫期を迎えていなかったので各自が食べる分を少しずつ収穫しました。
じゃがいもに続き、長いも、里芋、かぼちゃは保存も効くので貴重な芋類。サツマイモはうちの土との相性があまり良くないので栽培を見合わせています。
キッチンファームのメインとも言える大豆の栽培。約5aを使い一人5kgを収穫できるように計画しました。これまでの大豆人生で最もうまく行った一年でした。播種後に雨が少なかったことで中耕管理がほぼ完璧にできたことが一因と思っています。
刈り取りの日はメンバーもたくさん集まってくれ、刈り払い機で刈った枝をみなで集め束ね、子らも手伝って屋内へと運びました。
脱穀は、少しずつ参加できる方が作業を積み重ね、足踏み脱穀と唐箕選で70kgほどの大豆を収穫しました。まだ虫食いや着色粒の選別ができていないので、各自持ち帰っていただき、宿題として味噌作りのときまでに手選別をしてもらいます。
大豆の隣に一畝だけ植えた小豆。こちらは足踏み脱穀は使用せずに横槌のみでの脱穀と唐箕選。20kgあるかないかぐらいの収穫量だったので、みんなで分けると一人3合くらいの分け前になります。お正月用にでも使ってもらえると嬉しいです。こちらも持ち帰ってもらって手選別の宿題有り。種用として10kgほど保存します。
今期はじゃがいも畑の後作を大根としたので、大根がたくさん。半分はいぶりがっこ用として、残り半分は食用、このあと土室をしつらえて、雪中保存の体験をしたいと考えています。