漬け込み後のワラしごと

前回の続きです。

沼山大根のいぶりがっこの漬け込みが終わったあとは、同じくたそがれ野育園でメンバーがそれぞれ育てた稲わらを使って手しごとをしてみることにしました。

と、その前に。

こどもたちが向かいの家の庭先から”さなづら”を両手いっぱいに抱えているじゃないですか。結構な量だったので「ジャムにでもしたら?」と言うと、「やるやる〜!」と喜んでいるので、かまどに火を入れることにしました。(といってもマキストーブですが)

こはぜの実を軸からはずし、実だけを集めます。鍋に入れて少々の砂糖をかけてストーブの上に。

ジャムを焦がさないように、交代でかき混ぜているようでした。

いい感じになってきました。

運良く、パンがあったのでおやつの時間に。

こどもたちの口の周りもみるみるいい感じになっていきます。

ジャムと一緒にストーブの上で焼いておいた里芋がスケボーに乗って運ばれてきました。

小腹も満たされたところで今日のてしごとは、ワラホウキづくりと藁亀づくり。

ミニサイズのワラホウキは一昨年の冬に山形・真室川の高橋伸一さん(工房ストロー)に講師として来ていただいて教えていただいたもの。藁亀は前に購入したものですが、作りを見ながら今回はじめて挑戦してみることにしました。

田んぼで育てた稲を冬場のワークとして材料仕立てしておくことで、すぐにこうした楽しい時間が生まれます。野育園への参加者のみなさんの興味は様々。たくさんの要素が混在する農的暮らし(百姓しごと)のなかのどれかひとつでも自分の好きなことがあったら、そのことはきっと暮らしを楽しくするんじゃないかなと思います。

次女は今回も「ワラホウキつくりたい!」と言い張って、父の隣を陣取って譲りませんでしたが、完成までほぼ自力でつくりました。(最後のひもの納めのところだけは力が必要だったので手伝いました)

これで満足したかなと思っていたのですが、次の日「亀もつくりたい」と引き続き藁亀づくりをすることに。

こちらは、僕もはじめてだったのでまだコツが掴めていないのですが、つくりを良く観察して、なんとなく構造を理解することはできました。

尾っぽには稲穂をあしらえて、亀の尾のように見立てて完成。

真ん中のが購入したもので、上下のが今回作ったもの。

しんしんと雪が降り積もる日の室内で、囲炉裏端で藁しごとでもしたら最高でしょうね。もうすぐ雪が降る季節を迎えました。